2015年02月20日
お手軽?AK銃剣塗装法
どうも、お久しぶりです。Walpurgisnachtです。
今回はタイトル通り、東側装備勢にはおなじみのAK用銃剣のキットについて書いていきたいと思います。
さて、こちらの銃剣キットですが、アリイ製作所(現;マイクロエース)から発売されているコンバット・セットシリーズの1つです。このシリーズはシンプルながらも、パーツ数が少なく、接着剤を使わない、初心者にも組みやすいキットです。ただ、値段相応の出来であり、そのままではあまり見栄えがしないのが残念ではあります(あと現状流通量が少ないのが…)。
そこで今回は、先達方をリスペクトしつつ、比較的お手軽に見栄えを良くする方法について書いていきたいと思います。
※注意※
あくまでも加工は自己責任で行ってください。行った結果発生した怪我、破損、その他の損害について、こちらは一切の責任を負いません。
今回はタイトル通り、東側装備勢にはおなじみのAK用銃剣のキットについて書いていきたいと思います。
さて、こちらの銃剣キットですが、アリイ製作所(現;マイクロエース)から発売されているコンバット・セットシリーズの1つです。このシリーズはシンプルながらも、パーツ数が少なく、接着剤を使わない、初心者にも組みやすいキットです。ただ、値段相応の出来であり、そのままではあまり見栄えがしないのが残念ではあります(あと現状流通量が少ないのが…)。
そこで今回は、先達方をリスペクトしつつ、比較的お手軽に見栄えを良くする方法について書いていきたいと思います。
※注意※
あくまでも加工は自己責任で行ってください。行った結果発生した怪我、破損、その他の損害について、こちらは一切の責任を負いません。
まずは(というかメインですが)、グリップ部についてです。
グリップ部は茶色で整形されており、切り離し済みではありますが、ゲートの跡が残っており、また実物だとベークライト製ですので一番違いが目立つ部分です。
そこで、初めにヤスリがけをおこないます。基本ではありますが、荒い目のもの(番号の小さいもの)から行ってください。またそこまで神経質に、つるつるになるまでやらなくても結構です(240番→600番くらいでおk)。
削りかすを落としてから、ベークライト(風)の模様を決める、下地の塗装を行います。初めに艶消しの茶系のものでパターンを入れます。自分の場合は、タミヤアクリルのXF-68 NATOブラウン(東側なのに……)を用いました。この時、幅の広い筆でベタ塗するのではなく、細めの筆で上下に筆を運び、ベークライトの写真を参考にそれらしく塗ると良い感じになります。
(見づらかったのでフラッシュを点けましたが、実際はだいぶ地味です……)
これが完了し、塗料が大体乾燥してきた具合のところで、うすめ液を使ってぼかしを入れます。この時塗ったところがべたついて跡になってしまいますが、完全に乾燥するまではそのままにしておき、乾燥してから目の細かいヤスリで軽くヤスって下さい。
次にタミヤエナメル塗料のX-26クリアオレンジを使って塗装していきます。アクリル塗料ではなくエナメル塗料を用いる理由ですが、これは乾燥時にアクリル塗料に比べてべたつきが少ないこと、また後述のぼかしの工程の際、アクリル塗料だと黒と混ざってぐちゃぐちゃになってしまうからです。この工程の時には、幅の広い筆で、なるべく筆ムラの少ないように一定方向に塗ります。また状況によって差があるとは思いますが、アクリル塗料に比べて乾燥時間がかかってしまうため、完全に乾燥するまで不用意に触らない方がいいかと思います。
エナメルのクリアオレンジが乾燥すると、ここで一旦ヤスリがけを行います。これはやらずに次の工程を行ってしまうと、完成時に厚ぼったくなってしまい、見栄えが良くなくなってしまうためです。この時使うのは番手の比較的荒目のモノで良いです。個人的には100均で入手できる、240番のスポンジヤスリがとても使いやすいと思います。またヤスリがけは光沢がなくなり、ある程度濁るくらいで大丈夫です。
次にアクセントとしてタミヤアクリルの黒系の塗料で軽くアクセントを入れます。こちらは先の茶色と違い、薄く上下に線を入れる程度で大丈夫です(やり過ぎると木の様なパターンになってしまうので)。使う塗料は自分の際は1本目はXF-69NATOブラック(東側ry)、二本目はXF-1フラットブラックを使いましたが、基本的に艶消しの黒系ならば何でもよいと思います(セミグロスブラックを除く)。塗装が完了すると、先の茶色の時と同様にぼかしを入れます。この時、必ずアクリル用のうすめ液を使ってください。また、アクリル用のうすめ液を使っても、ある程度クリアオレンジが溶け出してきますがこれは気にしなくて大丈夫です。
(この画像はぼかしも入れ終わった後のモノです)
この工程も完了すると、あとはひたすらエナメルのクリアオレンジを塗装→乾燥をお好みの色合いになるまで繰り返すだけです。グリップを二つくっ付けたまま行うのも塗装に統一感がでてよいです(溝の部分がムラになってしまいますが……)。
(手前は3回ほど、奥のは試行錯誤でしたので5,6回ほど重ね塗りしています)
ただし、塗料が乾燥しても多少べたつきが残ってしまいます。この場合、タミヤのウェザリングマスター等のパステル系のものでウェザリングを行うと多少べたつきが多少軽減されます。またベークライト部以外のところにドライブラシやウェザリングを行うと良い感じになります(やり過ぎは厳禁ですが……)。
次に刃の部分ですが、こちらはゴム製ですのでそのまま塗装することは出来ません。そこで断面のパーティングラインをカッター等で削り取ってから、サーフェイサーや溶きパテで下地を作ってから塗装してください。自分は刃の塗装にはタミヤアクリルのXF-56メタリックグレイを使い、乾燥後にXF-16フラットアルミでドライブラシを行いました。ただし、あくまでも本体がゴム製ですので、使い込んでいるうちに塗装や下地にひびや割れが出てきてしまいます。またあくまでも小道具で鞘に入れたままの方がメインの方も多いと思いますので、いっそ塗装しないのもアリかと思います。
最後の鞘ですが、こちらはウェザリング、ドライブラシ程度で他には手を加えていません。しいて言うならば、ラバーのパーツが大変ハメにくいので、多少傷がついてしまいますが説明書とは逆の向きから組み付けました。
アドバイスとしては
・刃やグリップの塗装に失敗してしまった場合は、タミヤアクリルやエナメルならばGSIクレオスのMr.カラーうすめ液で多少跡は残りますが塗 料を落とすことが出来ます。
・塗装の際には必ず換気を行ってください(一番重要)。
・ウェザリングは前述のウェザリングマスターの他に同社のウェザリングスティックを使うのも効果的です。ウェザリングの際はどのように携行、運用するのかを想像しながら行うと良いかと思います。
いかがでしたでしょうか(ほとんど文字になってしまいました……)。キットと組み立て工具の他に2000円ほどでこの作業に必要な道具は入手できますし、これらの道具は100均や模型店、おもちゃ屋さんなどで入手可能です(一番難しいのは銃剣本体ですが……)。また、この技法に限らず、アクリル、エナメル塗料を使わずにアクリルガッシュや木工用ニスを用いた方もいらっしゃいますので、他にも試行錯誤してみるのも良いかと思います。もし分かりにくい部分がありましたら是非質問してください。
皆さんの東側装備ライフのお役にたてれば幸いです。
ではまた……
グリップ部は茶色で整形されており、切り離し済みではありますが、ゲートの跡が残っており、また実物だとベークライト製ですので一番違いが目立つ部分です。
そこで、初めにヤスリがけをおこないます。基本ではありますが、荒い目のもの(番号の小さいもの)から行ってください。またそこまで神経質に、つるつるになるまでやらなくても結構です(240番→600番くらいでおk)。
削りかすを落としてから、ベークライト(風)の模様を決める、下地の塗装を行います。初めに艶消しの茶系のものでパターンを入れます。自分の場合は、タミヤアクリルのXF-68 NATOブラウン(東側なのに……)を用いました。この時、幅の広い筆でベタ塗するのではなく、細めの筆で上下に筆を運び、ベークライトの写真を参考にそれらしく塗ると良い感じになります。
(見づらかったのでフラッシュを点けましたが、実際はだいぶ地味です……)
これが完了し、塗料が大体乾燥してきた具合のところで、うすめ液を使ってぼかしを入れます。この時塗ったところがべたついて跡になってしまいますが、完全に乾燥するまではそのままにしておき、乾燥してから目の細かいヤスリで軽くヤスって下さい。
次にタミヤエナメル塗料のX-26クリアオレンジを使って塗装していきます。アクリル塗料ではなくエナメル塗料を用いる理由ですが、これは乾燥時にアクリル塗料に比べてべたつきが少ないこと、また後述のぼかしの工程の際、アクリル塗料だと黒と混ざってぐちゃぐちゃになってしまうからです。この工程の時には、幅の広い筆で、なるべく筆ムラの少ないように一定方向に塗ります。また状況によって差があるとは思いますが、アクリル塗料に比べて乾燥時間がかかってしまうため、完全に乾燥するまで不用意に触らない方がいいかと思います。
エナメルのクリアオレンジが乾燥すると、ここで一旦ヤスリがけを行います。これはやらずに次の工程を行ってしまうと、完成時に厚ぼったくなってしまい、見栄えが良くなくなってしまうためです。この時使うのは番手の比較的荒目のモノで良いです。個人的には100均で入手できる、240番のスポンジヤスリがとても使いやすいと思います。またヤスリがけは光沢がなくなり、ある程度濁るくらいで大丈夫です。
次にアクセントとしてタミヤアクリルの黒系の塗料で軽くアクセントを入れます。こちらは先の茶色と違い、薄く上下に線を入れる程度で大丈夫です(やり過ぎると木の様なパターンになってしまうので)。使う塗料は自分の際は1本目はXF-69NATOブラック(東側ry)、二本目はXF-1フラットブラックを使いましたが、基本的に艶消しの黒系ならば何でもよいと思います(セミグロスブラックを除く)。塗装が完了すると、先の茶色の時と同様にぼかしを入れます。この時、必ずアクリル用のうすめ液を使ってください。また、アクリル用のうすめ液を使っても、ある程度クリアオレンジが溶け出してきますがこれは気にしなくて大丈夫です。
(この画像はぼかしも入れ終わった後のモノです)
この工程も完了すると、あとはひたすらエナメルのクリアオレンジを塗装→乾燥をお好みの色合いになるまで繰り返すだけです。グリップを二つくっ付けたまま行うのも塗装に統一感がでてよいです(溝の部分がムラになってしまいますが……)。
(手前は3回ほど、奥のは試行錯誤でしたので5,6回ほど重ね塗りしています)
ただし、塗料が乾燥しても多少べたつきが残ってしまいます。この場合、タミヤのウェザリングマスター等のパステル系のものでウェザリングを行うと多少べたつきが多少軽減されます。またベークライト部以外のところにドライブラシやウェザリングを行うと良い感じになります(やり過ぎは厳禁ですが……)。
次に刃の部分ですが、こちらはゴム製ですのでそのまま塗装することは出来ません。そこで断面のパーティングラインをカッター等で削り取ってから、サーフェイサーや溶きパテで下地を作ってから塗装してください。自分は刃の塗装にはタミヤアクリルのXF-56メタリックグレイを使い、乾燥後にXF-16フラットアルミでドライブラシを行いました。ただし、あくまでも本体がゴム製ですので、使い込んでいるうちに塗装や下地にひびや割れが出てきてしまいます。またあくまでも小道具で鞘に入れたままの方がメインの方も多いと思いますので、いっそ塗装しないのもアリかと思います。
最後の鞘ですが、こちらはウェザリング、ドライブラシ程度で他には手を加えていません。しいて言うならば、ラバーのパーツが大変ハメにくいので、多少傷がついてしまいますが説明書とは逆の向きから組み付けました。
アドバイスとしては
・刃やグリップの塗装に失敗してしまった場合は、タミヤアクリルやエナメルならばGSIクレオスのMr.カラーうすめ液で多少跡は残りますが塗 料を落とすことが出来ます。
・塗装の際には必ず換気を行ってください(一番重要)。
・ウェザリングは前述のウェザリングマスターの他に同社のウェザリングスティックを使うのも効果的です。ウェザリングの際はどのように携行、運用するのかを想像しながら行うと良いかと思います。
いかがでしたでしょうか(ほとんど文字になってしまいました……)。キットと組み立て工具の他に2000円ほどでこの作業に必要な道具は入手できますし、これらの道具は100均や模型店、おもちゃ屋さんなどで入手可能です(一番難しいのは銃剣本体ですが……)。また、この技法に限らず、アクリル、エナメル塗料を使わずにアクリルガッシュや木工用ニスを用いた方もいらっしゃいますので、他にも試行錯誤してみるのも良いかと思います。もし分かりにくい部分がありましたら是非質問してください。
皆さんの東側装備ライフのお役にたてれば幸いです。
ではまた……
タグ :銃剣
Posted by Walpurgisnacht at 02:35│Comments(0)
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